ツキ板の仕事

紙のように薄い板  ツキ板とは

製造工程からそれぞれの仕事内容を見ていきます。
ツキ板倉庫
ツキ板は天然のものなので、同じ種類の木でも、育った地域や環境により1本1本その表情が違います。使用用途や内装デザイン、オーダーにあわせて出来上がりをイメージしながらツキ板を選定していきます。
木の種類ごとの特性を把握し、世界中の産地から仕入れた多種多量のストックから最適な一枚を選び出すには、長年の経験が必要になります。
寒川さん 社員のコメントへ

裁断シーン
出来上がり寸法にカットされた下地材にあわせて、ツキ板を裁断していきます。ただ単に寸法通りに裁断すればよいというものではなく、木目が最も美しく見える方向を考え、どのようにツキ板を配置すればよいかを見定めていきます。出来上がりの美しさを決定する重要な工程です。

貼り付け作業

裁断されたツキ板に機械で接着剤を均一に塗ったあと、慎重に下地材に貼り合わせていきます。次工程で発生する木の伸縮を考慮して、微妙な隙間や重なりを加えながらの作業は、まさにプロの技。バディで息を合わせて作業にあたるため、チームワークがポイントとなる工程です。


プレス作業
貼り合わせたツキ板をプレス機で圧着させる工程。ツキ板の種類やその日の天候、気温、湿度などを考慮しながらプレス時間を微調整していきます。
プレス前にあった隙間や重なりが、プレス後には継ぎ目がわからないくらい正確に貼り合わされているのを見ると、当社の技術の確かさがわかります。

修復作業
ツキ板にシミ・汚れ・隙間・重なりがないか、下地のベニヤにも異常がないか厳しく検査し、必要なものは修理します。 洋服の小さなほころびを直す「かけつぎ」と同様の繊細な修復作業は、メイドインジャパンならではの品質の確かさの表れです。

 

村上さん

研磨作業
検査、修理を終えた板を研磨機に通し、表面を整えます。丁寧に研磨する事によって木目が際立ち、より美しい表情が生まれてきます。
この後、無塗装品は梱包して出荷し、塗装をするものは塗装場へと送られます。

塗装作業
素地のままでは日光・湿気などにより劣化してしまうため、塗装によって表面を保護します。
また、同じ板も塗装方法によって様々な表情をつけることができ、オーダーに合わせて最適な塗装を施していきます。
塗装工程まで自社で行えるのは業界でも珍しく、ツキ板に特化した塗装技術は当社の強みのひとつとなっています。

出荷
空港のVIPラウンジやハイクラスブランドの店舗内装・什器など、落ち着いた空間を演出するための高付加価値素材として全国に出荷されます。
←写真は施工実績のひとつ。美しい木目が高級感と重厚感を醸し出しています。


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